最初は富士山が見たかったんです。

私は、定期的に美しい自然を見に行ってマイナスイオンを体内にチャージするタイプなんですが、今後のスケジュールを見ると、今日が2016年自然を愛でれるのがラストチャンス!

ってことに、昨夜急に「ローグ・ワン」観終わったタイミングで気付きましてね?
そして、かなりの晴天の予感もビンビンしたものですから、「青空にスコーンと抜ける富士山が見たい!」と脳内会議で満場一致で可決と相なったのです。

で、富士山が見えるのは、山の上なんじゃね?となり、高尾山くらいで、もう少し富士山に近いとこで、手頃に登れそうな山を探していたところ……

そんなに手頃ではない上に聞いたことない鍋割山という山を見つけたのです。

鍋割山は、天気が良ければ山頂で素晴らしい富士山が拝めるだけでなく、

素晴らしい鍋焼きうどんを食せる

というではありませんか!!

これだ。標高は高尾山の倍くらいあるけど、登山道も整っていると書いてあるし、これだ。片道平均3時間50分(休憩時間除く)と書いてあるけど、鍋焼きうどんだ。往復8時間くらい歩くけど、鍋焼きうどんさえ食べれれば歩けるさ!高尾山くらいしか登ったことないけど、鍋焼きうどんさえ以下略。独りだけど、鍋焼きうど…

と、言うわけで、8時半に大野バスセンター出発。
ここ、大野バスセンターからは、塔ノ岳という山にも登れまして、こちらの平均所要時間は確か2時間くらいと短い。富士山も見える。でも、鍋焼きうどんは無いので却下。

本格的な登山道まで80分、うっすら登り坂の林道を進みます。途中で余裕ぶっこいて走ったりしながら、60分くらいで到着。

登山道は、急激に「私、登山しとるわ!!」という感じに!
何故、山道の険しさって写真で上手く表現出来ないのでしょうか?

と、思い悩んでいたら、なんと、野生のカモシカに遭遇。
お尻にハートが2つある。あんな感じのネイルデザインってありますよね。

そこから、7割階段という、けっこうアレなコースを延々と登ります。
マジで延々と。
途中、延々過ぎて早くも空腹になり、「このままだとハンガーロックになるのでは?」とデブならではの先回り心配により、手持ちのランニング用井村屋の羊羹を食したりしながらひたすら登ります。ちなみにさすが井村屋、めちゃくちゃ美味しい。
そんなこんなで登ること約90分。
平均3時間50分のところ、鍋焼きうどん食べたさに2時間半くらいで鍋割山の山頂に到着!!

山頂からは…

理想の富士山がー!!

そして…

理想の鍋焼きうどんがー!!!

と、言うわけで、理想の1000メートル級登山デビューを飾ったのですが、鍋焼きうどんを食べた私はパワーアップした訳で、尾根を辿ってもう一山行くことに!

だって、隣の塔ノ岳まで2.8キロって書いてあるんだもの!近い!

と言う訳で、隣の塔ノ岳目指して登ったのですが、これまた7割階段、さらに明け方に下りた霜が解けてグチャグチャな地面が7割、と、鍋焼きうどん食べた後でないととても登れなかったハードなコースでした。

こっちは45分くらいで到着。

さっきの鍋割山より200メートルくらい標高高いだけで、俄然 山頂感が増しております!

そして、ギリギリ富士山がー!!
10分後に雲に隠れて、もう出てこなかったのでセーフ!

20分くらい休憩してましたら、これ、ファンタスティックビーストに出てきたやつかな?的なヤツがもくもく登ってきました。

初めての1000メートル超で、無謀にも独りで来て、浮かれて縦走して遭難とか、いくらあと2つ井村屋の羊羹があるとは言え、ぜひ避けたい!

と、猛スピードで下山。

幸い、下山道がファンタスティックビーストのアレに巻かれて足元が見えない、なんてこともなく、15時には大野バスセンターに到着したのでした。

所要時間、5時間半!

16時には山の中は真っ暗になるとは思っていましたので、何だかんだでスピード上げて回れたのは良かったのでした。

と言う訳で、2016年の大自然納め、だいぶ楽しく美味しく回らせて頂きました!

2017年は、
・何か見たいものがある
・何かたべたいものがある
この2つのモチベーションを満たす時に限り、これくらいのクラスの山に登りたいと食欲と希望に燃える日曜日となったのでした。