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神様のトークショーに行ってきました〜!!!

私がマンガを読みまくるきっかけの作品『ときめきトゥナイト』の作者である池野恋先生を肉眼で拝見することができるとか、そんなことが人生に起こるだなんて、本当にありがたぎて震えました。しかも、装丁で情熱大陸にも出られた名久井直子さんまで…!!そして80年代の少女マンガ誌の付録の魅力に再び光を当ててくれたゆかしなもんさん!!それなのに1320円て!!優しみ溢れすぎではありませんか!!

今年は本当に最高で、7月の「りぼん展」で、こんな描き下ろしイラストを見て感涙したばかり。
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涙ぐみながら「うん、元気にしてた…!」と脳内で返事とかする気持ち悪い自分を見つけたもんです。

そして今日のこのイベント。なんという僥倖…!イベントは、りぼんの付録についてのお話が中心だったのですが、作品の制作する際のあれこれも伺うこともできましたので、池野先生のお話を中心に、簡単に箇条書きでレポさせていただきます。
※付録の話は写真を見ないと分からないものが多かったため、写真を見なくても伝わりそうなお話をピックアップさせていただきました。


<名久井さん>
  • 池野先生のファンだったので、お仕事が来た時は30年前の自分に言いたいと思った
  • 『真壁俊の事情』の時は、表紙も扉絵も描き下ろし。こんな絵はいかがでしょうか?と先生に提案して描いてもらった。
  • 扉絵は、俊が猫のロッキーを抱いているイラストをリクエスト。このロッキーは、変身した蘭世。(会場がなんとなく「キャー!」ってなる)



<池野先生>
Q.名久井先生とのお仕事は?
名久井さんのことは最初は恥ずかしながら有名な方とは知らず、後で「情熱大陸」に出た方だと教えてもらって感激。ちゃんと「情熱大陸」も見ました。

Q.デビュー前にはどんなマンガを読んでいた?
デビュー前から「りぼん」はたまに読んでいた。そのほかは「週刊マーガレット」。「ベルばら」「エースをねらえ」が終わって、一旦卒業。その後は、自分がマンガを描くのに没頭しつつ、りぼんに戻りました。デビューしてからも、他の連載作品も読んでいました。全部楽しみにしていたんですけど、特に楽しみにしててたのは『星の瞳のシルエット』。他に、萩岩先生とか上手いなぁと。
  • 1979年正月特大号19歳でデビュー
  • 80年に初の単行本『ちょっとおとぎ話』

  • 82年7月号 『ときめきトゥナイト』連載開始。同時にアニメ化も決定
Q.デビュー当時の生活は?
お勤めしながら漫画書いてて、どちらも中途半端になってしまうので、仕事を辞めて漫画一本に。とにかくページ数書くが精一杯。こなすのでいっぱいいっぱいでした。アニメ化は、連載が決まったけど、この先どうなるか分からないのにどういう理由か決まっていました。
  • りぼんの付録は豪華!各雑誌競って豪華だったが、国鉄の規制があって、輸送のためにサイズや重さに限界ある中で、各紙ギリギリを攻めていった。
Q.当時の付録はまだ持っていますか?
自分の付録ボックスに保存しています。組み立て系の付録とか、ついやっちゃって保存状況が悪いです。

Q.付録の思い出
番外編の小冊子の付録とかは、連載の他に描くので大変でした。

Q.付録の製作フロー
発売月の5ヶ月くらい前に依頼があります。冬場に夏のを描いたり。東京に住んでたら編集部で打ち合わせするという先生もいたようですが、私は郵送やFAXで。ここに何センチのこんなイラストを、という指示が来てやりとり。何パターンか提出して、採用されたものが付録に。
デビューの時は付録やりたい、とかまでは思っていませんでした。

Q.組み立てものの付録を組み立てたら、自分で使った?
使うというより組み立てたかったです。ファンシーボックスは使っていました。

Q.付録のデザインなど
デザインのベースのアイデアは私が考えていました。3点か4点提出します。トランプなどは、後期の方だと世界旅行がテーマとか、テーマが決まっていました。ネットもない時代なので、いろんな国の特徴を調べて描きました。

Q.先生はブタを飼っていた?
家で豚を飼っていたので豚を描くのはお手の物だと当時「りぼん」に描いていたけど、実は家が養豚をしていた。

Q.蘭世の学校の制服のデザインは可愛いですが、モデル?
忘れましたがモデルがあったわけではないです。

Q.ときめきトゥナイト初の付録がバッグ。当時のイラストを見てどうですか?
デフォルメがまだやり始めだから手足が長い。大きい付録の時は大きいサイズの絵を描くので、ポスターとかは大変でした。

Q.作中の衣装が素敵ですが、そのアイデアは?
自分が持ってるやつとか…ファッション雑誌みたりとか。魔界の衣装はイメージです。

Q.全プレのリバーシブルバックを見てどうですか?
真壁君がすごく笑顔で変なので、描き直したい・・・まだキャラが定まりきっていなかったんです。

Q.抽選プレゼントはお持ちですか?
当時、ラジカセとか電話とかもらって使っていました。

Q.蘭世の髪の毛の表現がいろいろですが、変えるきっかけは?
もともとあんまり決めてなくて、つどつどの気分で試していくうちにこうなりました。

Q.アシスタントさんはいないというのは本当ですか?ご家族が手伝うとか
プロのアシスタントがなしで…気を遣っちゃうので、全て自分で書いていました。

Q.佐藤 真樹 先生のアシスタントをしてたというのは?
やっていました。

Q.『ときめきミッドナイト』に登場する、魔界と繋がってる京都の神社のモデルは?
イメージで。モデルはないです。こんな感じで40年やってきました

Q.魔界、生まれ変わり、生まれ変わって赤ちゃんになって育てる、ルーマニアなどの設定には本当にビックリしました。どの程度前から決めている設定ですか?
割と直前に決めた。あとからいかにも最初から考えてました風にしました。

Q.いつか描きたい作品は?
おじいちゃんか主人公とか、動物が主人公とか描いてみたいなという気もありつつ、いままでのキャラも大事にしたいという気持ちもありつつ。

Q.初期のイラストのグッズが最近出てますがどうですか?
正直に申しますと、え!?これを使うんですか?となるけど、これを選んでくれたんだ!という気持ちもあります。皆さんが喜んでくれるのならば。内心ではシックな蘭世のグッズとかあったら良いなと思っています。

Q.先生の1日のタイムスケジュールはどんな感じ?
充電期間中なので特別なのはないですけど、基本は食事、お風呂の合間に仕事してる。明日出さないと!という時だけ徹夜。忙しい時は仕事優先、あいまにご飯とか。あいまに表紙イラスト描いたり、付録の仕事をしたり。忙しい方が好きです

Q.ランゼ編の時は、先生も20代。当時、遊びたいとかはなかったですか?
友達と外で遊びたいとかいう欲求がなくて、気分転換は仕事の合間にしていたゲームです。いまも、ポケ森とドラクエウォークしています。

Q.池野先生の特に好きな付録とか印象に残っているのは
むつ先生のトランプに憧れていたので、トランプの時はうれしかったです。ひとりで何枚も書いた葉書も。萩岩先生の付録が可愛くて、自分のはギャグっぽさが要求されるから羨ましかったです。

Q.原画原稿の保管は?
まとめて一つの袋に入ってます。管理苦手なので心配・・・どなたかにお願いしたいくらいです。

Q.最後にメッセージ
トークショーはりぼん60周年以来で慣れなくて心臓が出そうです。こんなふうに長い期間読んでいただけて、感謝でいっぱいです。どうぞ、長生きしてください。描き続けます。


最後の最後に、画集の出版をみんなでお願いしながら大団円となりました。あ、あと、付録で昔あったはずのヨーコ犬のぬいぐるみが見当たらないのでまた作って欲しいとのこと。私も作って欲しい!!


以上、軽いレポでした!

池野先生はずっと優しく微笑まれていて、ファンへの感謝の気持ちを何度もお話しされ、そんなお姿を拝見していたら、ぶっちゃけ涙ぐんじゃいましたよね…気持ち悪くてすみません先生…

本当に、ご本人を肉眼で拝見する機会に恵まれるなんて幸せすぎました。ちょっと飽きてきた「ドラクエウォーク」ですが、再びゴリゴリやるぞ…!!