本日は、ナウシカ歌舞伎に行ってきました!
結果、中断からの中止!!
こんな展開に、「嘘でしょ…!?」となりましたが、それを差し引いてもすごく素敵だったので感想を綴らせていただきます。
なお、私は歌舞伎って、中高の社会科見学みたいなノリので1回、自主的には「ワンピース歌舞伎」しか見たことがないので、完全なる素人!そんな素人が、一切勉強しないでの感想ということで、歌舞伎を知っている人からしたら「は?」と不愉快に感じられるかとも思いますが、どうぞ寛容な心でお願いいたします。
あと、完全にネタバレです。
偶然にも、新橋演舞場に向かう気志團仲間に遭遇。
気志團仲間って、ほんとみんなエンタメ大好きなんだからっ!!
とりあえず、公演プログラムとグッズはめっちゃ買いました。テトが我が家にやってくるなんて、幸せすぎるでしょ?さっき、そっと谷間に入れてみたんですけど、胸はスルーで腹でつっかかりました。
<二幕目 悪魔の法の復活>
蟲使い登場!ちゃんと、「チッチッチッ」って言ってた!!
ユパ様は無銭飲食にならないのでしょうか。
いやー、めっちゃ良かったですこのシーン!
ワンピース歌舞伎の時も相当ビックリしたんですけど、「こんなに水、出すの!?」ってなりますめっちゃ水!
衣装やかつらが濡れれば濡れるほどかっこいい。
そんな中で展開するアスベルとユパ様コンビの戦闘シーンは、めっちゃかっこよかった…特にユパ様のユパ様ジャンプね!あの、両手クロスしてコンパクトに飛ぶやつ!あれやってくれたの鳥肌もんでした!!しかも濡れた服で…!
切られ役たちがプール状になっているところに1人落ち、その次にすぐ同じとこに落ちるんですけど、中でぶつからないように何回も練習と段取りを繰り返して成立しているんだろうなあ、すごいなあ、と細部まで見どころに溢れまくった最高のシーンでした。
ミラルパ様登場!
目力が!すごい!ミラルパの、底知れない恐ろしさが一目でわかりすぎる…!たぶん、目の前であの目力で見られたら失禁します。
ここで、どうやって表現するのかな、表現しないで行くのかな?って思っていた、ミラルパが超能力でナウシカを襲うシーンもちゃんと表現されていたのもびっくりです。なんなら、原作よりもわかりやすくなっているのがすごい。ああ、読み直したい…!!
<休憩>
<三幕目 白き魔女、血の道を征く>
コルベットの上で空を見るナウシカ。舞台上なのに空を飛んでいる船の上ということがよくわかるの、いちいち凄い。で、コルベットの外から始まることで、室内に舞台が移るんですけど、そうすることで、ここが空の上の船内であるということが自然と理解できるようになっていて、つくづくそれを舞台上でできるってことが凄すぎて震えます。
ナウシカとクシャナが心を通わせる大切なシーンも見れてよかったです。
東のクワトロ、西のチャルカ。チャルカもけっこう好きなキャラなんですが、その好きな感じは夜の部にきっと滲み出てくるに違いない…!しかし、培養液に入ってるミラルパまでちゃんと歌舞伎で出してくれるとは…マジで原作に忠実です。すごい。
クシャナ妃殿下が部下に愛されまくっているのがよく分かるの最高!
もう、殿下のかっこよさがとどまることを知りません。原作でクシャナ激推しの私としては、狂喜乱舞…!そう!そうなの!部下思いで、本当にすごく優しくて、でも修羅の道を征くすごい人なのよ!!
ここです!この第四場で昼の部はFINISHだったんです!!
ナウシカと、クシャナの部下が鳥馬に乗って登場。たくさんの土鬼たちを引き付けて戦う、あのシーンです。仲間は全滅、完全に包囲されて絶体絶命のナウシカ、彼女を守ったのは、ボロボロになって自身も瀕死の重傷を負う鳥馬のカイ。カイが頑張ってナウシカを乗せて逃げる。そこまで、ちゃんと歌舞伎で表現してくれて、まさに手に汗を握るシーンなわけなんです。
で!その時!!
花道をヨロヨロとナウシカを乗せて逃げるカイが、花道の出口まであと2mくらいの位置で、ナウシカを乗せた状態で転倒したのです!!そのまま花道から落ちたように見えるナウシカ。でも、私の位置からは落ちたのか、落ちてどうなったのか、ちょっと見えないまま、花道に2人が上がることはなく、次のシーンに入ったのでした。
会場も一瞬ザワっとしたのですが、なんせシーンの内容が内容なので、転倒も演出なのかな…?と思うような感じでもありました。次のシーンが、同じ花道からすぐにクシャナ殿下が飛び出して来て砲台を奪い取る、というものでしたので、「すぐに花道使ってるし、そういうものなの…かな…」と思って視線を舞台上に戻したのですが、クシャナ殿下が修羅の道を目指し、チャルカがミラルパに怒られた後の14時45分くらいに、突然場内アナウンスが流れました。
「舞台装置(機構?)調整のため一時中断いたします」
私は1階S席の最後尾だったんですが、その数分後に、後ろと横のドアが全開に。そこから流れ込む冷気…えっ、外のドアも開け放たれてるってことは、まさかの……
となったところで、浴衣姿の七之助さんが登場。
「舞台装置が故障しまして、必死でがんばったのですが、これで中断となります。」と謝罪。「この先は…ご想像ください。青空に羽ばたきます!」で、強制終演…!!
えええええええっ…!!メーヴェでナウシカが客席の上を吊りで飛ぶシーンが!見れないの!?あああああ!マジで!?
と、けっこう衝撃を受けました。故障て…
いや、でも、やっぱり頭によぎったのは転倒したナウシカとカイ。
カイの上に乗る、それは肩車で表現されていたんです。男性ひとりを肩車した状態で登場から戦しまくり、そのあと、ヨロヨロの足取りを表現しながら花道からはけるって、カイの方、かなり大変では…?と思っていたところでの、あの転倒。
肩車の高さから落下するってけっこうな高さだし、そのまま花道の下に落ちたとしたら…演出だといいなあ、と思っていたのですが、結局ケガでしたか…少しでも軽傷であることをお祈り申し上げます。
それにしても、本当に最後の最後に中断&中止だったんだなあ…昼の部の終演予定、14時50分ですもん。中断アナウンスが14時45分くらいだったので、98パーセントってとこでの中断。関係者のみなさんも、さぞかし無念なことでしょう……!!
私はといえば、朝に偶然会った友人と合流。本当に素晴らしかった内容を、テト同伴でパフェを食べながらギャーギャー話して楽しかったのでした。
最後の飛ぶメーヴェも見たいので、なんとかチケット探してもう一回昼の部も見に行きたいと思います!
結果、中断からの中止!!
尾上菊之助 休演のお詫びとお知らせ| 歌舞伎美人(かぶきびと) https://t.co/TvqLzFengl
— 新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』公式アカウント (@nausicaa_kabuki) December 8, 2019
こんな展開に、「嘘でしょ…!?」となりましたが、それを差し引いてもすごく素敵だったので感想を綴らせていただきます。
なお、私は歌舞伎って、中高の社会科見学みたいなノリので1回、自主的には「ワンピース歌舞伎」しか見たことがないので、完全なる素人!そんな素人が、一切勉強しないでの感想ということで、歌舞伎を知っている人からしたら「は?」と不愉快に感じられるかとも思いますが、どうぞ寛容な心でお願いいたします。
あと、完全にネタバレです。
開演前
偶然にも、新橋演舞場に向かう気志團仲間に遭遇。
気志團仲間って、ほんとみんなエンタメ大好きなんだからっ!!
ナウシカ歌舞伎見るべく新橋演舞場に向かってたら、目の前に紫組のKISSES(氣志團ファン・ギタリストの西園寺瞳推しのこと)が。
— ウエチリーヌ🍖このAKAの子 (@Uechiline) December 8, 2019
「おお、紫組の友に教えよう」と思ってそれとなく近づいたら、教えようと思った正にその本人が、同じナウシカ歌舞伎に向かっていたというデスティニー!! pic.twitter.com/lClTNqyk6m
とりあえず、公演プログラムとグッズはめっちゃ買いました。テトが我が家にやってくるなんて、幸せすぎるでしょ?さっき、そっと谷間に入れてみたんですけど、胸はスルーで腹でつっかかりました。
<序幕 青き衣の者、金色の野に立つ>
尾上右近さんが登場。ナウシカに登場するタペストリー柄の緞帳を前に、ナウシカの暮らす世界がどういう世界なのかを解説してくれます。笑いを交えつつ、短尺で世界観を伝える力はさすが…!そして、緞帳はマジで一見の価値がありすぎです。「ワンピース歌舞伎」の時もそうでしたが、緞帳でもうわくわくさせるの凄すぎる…!
まず音楽ですよ!和楽器用で奏でられるナウシカのよく知った曲の数々…すっごくいいの!!
で、耳で感動したあとに目!幕が開けての腐界、すごすぎました…等身大(?)の王蟲の抜け殻がいて、もう、それだけで鳥肌がぶあーっと立ちます。そこに舞う巨大な蟲たち…
マジで腐界!思い描いてた腐界!!東銀座に腐界あった、瘴気出てた!!
そしてテトがもんげー可愛いの!さっき買って良かったって思うし、買ってなかったら間違いなく休憩中にダッシュで買いに行きましたね。めちゃくちゃかわいい。
ペジテの船が腐海に墜落という話になっているんですが、ちゃんと舞台に墜落するんですよね…なんていうか、スケールがすごい。表現って無限の可能性があるんだなあ、とただただ感服する第二幕でした。
ユパ様登場!カイも登場!カイが、足で鳥っぽくも馬っぽい演技をちゃんとしているとことかに心から興奮したりしました。
ユパ様、たしか45歳っていう設定だったよな…まあ、ナウシカも16歳だし、瘴気は人を老けさせるんだな。
ジル、ババ様、ミト爺たちも登場。ああ、あのシーンだな…と頭によみがえるコミックスのシーンが、ちゃんとほぼ忠実に目の前で展開されていきます。ストーリーは、もちろん若干の変更が加えられているんです。ユパ様とナウシカの再開が城の中になってるとか。でも、原作ファンから見ても何の違和感もない変更。脳内でページをめくりながら舞台を見るのに、なんの苦もありません。
そしてクシャナ様登場。美しい。とっても美しい。原作とアニメ映画のナウシカの大きな違いは、このクシャナのキャラクターなんですけど、この登場時点ではあくまで悪役。美しい白い悪魔がいい感じに悪役で、いい!!
あの実験室もちゃんと再現されているんです!そんなことよりも……
ナウシカの実験室までたどり着くまでのユパ様が最高すぎました。無茶な道を通るテトを追って城の奥まで行くユパ様。その無茶な道というのが、客席なんです。
最初は普通に通路を歩くユパ様。テトは「置物=客」の膝に立ったりして、いい感じにお客さんとの距離感を縮めつつも超可愛いを繰り出してきます。そんなテトを追うユパ様は、もっと可愛いを繰り出してきて大変です。ついには通路でもない客席に入り込むテト。それを「そこだけは絶対に通っちゃだめなのに」と言いながら頑張って通るユパ様。置物に刀が当たったりして、お客様に当たったり、お客様の肩を支えに移動したりしながら頑張ってるユパ様。あの一列にユパ様役の松也さんを贔屓にされてる方がいたら、死あるのみ。
あのガンシップ、舞台上にいながら空を飛んでた!!そして、ガンシップからのメーヴェに移動…!
うああ!!メーヴェ、超飛んでるように見える!!何より、乗ってるナウシカが、ちゃんとナウシカ乗りなんですよ!!
↓これならわかる。
↓でも、こうなるのすごくないですか!?
アスベル登場!アスベルと蟲の格闘を見てて、しみじみとナウシカと歌舞伎の相性の良さがすごいと震えます。腐海の底に落ちる描写も、あんなに美しく小さな穴の中に頭から飛び込む人たちってシルクドソレイユでしか見たことないかも…と妙に感動しました。
ここではなんつっても、「ラン♪ランララランランラン♪」「来ちゃダメ〜!」ですよ!!
そうだ、歌舞伎には、子役がいたんだ…!!子供ナウシカの可愛すぎる様子に、もう、メロメロですよメロメロ!!
あんなに懇願されたら、おばちゃんだったら王蟲の幼虫即返すのに…!!
戦国時代の本陣のようでありながら、ちゃんとナウシカの世界観が入れ込まれてて、つくづく違和感なく和テイストなナウシカ歌舞伎。
深紅の陣営に立つクシャナ殿下の美しいこと…
そして、クロトワ登場するんですが、クロトワがすごくクロトワ然としててとても好きです。原作でも私、クロトワ好きなんですよね、一番人間っぽくて共感しかない。
ケチャの気の強そうな美人の感じが完璧に再現!
そして、ちゃんと重要なアイテムであるあの服も受け取ります。
ケチャの「狙ってたのに」的なセリフも細かく歌舞伎でも拾ってくれてて、それを歌舞伎ファンの方も聞いて笑顔になるという幸せなスパイラルがいちいち嬉しい原作クラスタ。
怒りに震える七之助さんが美しすぎました。現場からは以上です。
このシーンの表現は、どれをとっても超びっくりの連続でした。
ほら、あそこですよ。メーヴェで吊るされた王蟲の子を酸の湖の中洲におろし、撃たれたナウシカがその傷ついた足を酸でさらに痛めて倒れ…そのあと金色の野に降り立つまでのあのシーン!!
それが!まさかの!子役フル稼働演出!!!
メーヴェの遠近感演出でも子役、それもどびっくりだったんですが、まさか王蟲の子の「精霊」が出てくるとは…そしてナウシカの心身をいやしてくれるとは…!!
そして、金色の野にめっちゃ降り立ってました、ナウシカ。っていうか、ここまでのメジャーな流れを昼の部の前半で終わらせるとは、マジで7巻分がっつりやるぞ、という気概にあふれてて最高です。
<休憩>
休憩中には、せっかくだから序幕より前に買っておいたお弁当を頂きました。なんでだろう、歌舞伎って絶対に途中で何か食べないと!!って気持ちになって、ワンピース歌舞伎の時もやけに食べました。
第一場 プロローグ
尾上右近さんが登場。ナウシカに登場するタペストリー柄の緞帳を前に、ナウシカの暮らす世界がどういう世界なのかを解説してくれます。笑いを交えつつ、短尺で世界観を伝える力はさすが…!そして、緞帳はマジで一見の価値がありすぎです。「ワンピース歌舞伎」の時もそうでしたが、緞帳でもうわくわくさせるの凄すぎる…!
第二場 腐界の場
まず音楽ですよ!和楽器用で奏でられるナウシカのよく知った曲の数々…すっごくいいの!!
で、耳で感動したあとに目!幕が開けての腐界、すごすぎました…等身大(?)の王蟲の抜け殻がいて、もう、それだけで鳥肌がぶあーっと立ちます。そこに舞う巨大な蟲たち…
マジで腐界!思い描いてた腐界!!東銀座に腐界あった、瘴気出てた!!
そしてテトがもんげー可愛いの!さっき買って良かったって思うし、買ってなかったら間違いなく休憩中にダッシュで買いに行きましたね。めちゃくちゃかわいい。
ペジテの船が腐海に墜落という話になっているんですが、ちゃんと舞台に墜落するんですよね…なんていうか、スケールがすごい。表現って無限の可能性があるんだなあ、とただただ感服する第二幕でした。
第三場 風の谷城内広場の場
ユパ様登場!カイも登場!カイが、足で鳥っぽくも馬っぽい演技をちゃんとしているとことかに心から興奮したりしました。
ユパ様、たしか45歳っていう設定だったよな…まあ、ナウシカも16歳だし、瘴気は人を老けさせるんだな。
ジル、ババ様、ミト爺たちも登場。ああ、あのシーンだな…と頭によみがえるコミックスのシーンが、ちゃんとほぼ忠実に目の前で展開されていきます。ストーリーは、もちろん若干の変更が加えられているんです。ユパ様とナウシカの再開が城の中になってるとか。でも、原作ファンから見ても何の違和感もない変更。脳内でページをめくりながら舞台を見るのに、なんの苦もありません。
そしてクシャナ様登場。美しい。とっても美しい。原作とアニメ映画のナウシカの大きな違いは、このクシャナのキャラクターなんですけど、この登場時点ではあくまで悪役。美しい白い悪魔がいい感じに悪役で、いい!!
第四場 ナウシカ実験室の場
あの実験室もちゃんと再現されているんです!そんなことよりも……
ナウシカの実験室までたどり着くまでのユパ様が最高すぎました。無茶な道を通るテトを追って城の奥まで行くユパ様。その無茶な道というのが、客席なんです。
最初は普通に通路を歩くユパ様。テトは「置物=客」の膝に立ったりして、いい感じにお客さんとの距離感を縮めつつも超可愛いを繰り出してきます。そんなテトを追うユパ様は、もっと可愛いを繰り出してきて大変です。ついには通路でもない客席に入り込むテト。それを「そこだけは絶対に通っちゃだめなのに」と言いながら頑張って通るユパ様。置物に刀が当たったりして、お客様に当たったり、お客様の肩を支えに移動したりしながら頑張ってるユパ様。あの一列にユパ様役の松也さんを贔屓にされてる方がいたら、死あるのみ。
第五場 空中 ガンシップの場
あのガンシップ、舞台上にいながら空を飛んでた!!そして、ガンシップからのメーヴェに移動…!
うああ!!メーヴェ、超飛んでるように見える!!何より、乗ってるナウシカが、ちゃんとナウシカ乗りなんですよ!!
↓これならわかる。
↓でも、こうなるのすごくないですか!?
第六場 腐海・森の奥の場
アスベル登場!アスベルと蟲の格闘を見てて、しみじみとナウシカと歌舞伎の相性の良さがすごいと震えます。腐海の底に落ちる描写も、あんなに美しく小さな穴の中に頭から飛び込む人たちってシルクドソレイユでしか見たことないかも…と妙に感動しました。
第七場 同・森の底の場
ここではなんつっても、「ラン♪ランララランランラン♪」「来ちゃダメ〜!」ですよ!!
そうだ、歌舞伎には、子役がいたんだ…!!子供ナウシカの可愛すぎる様子に、もう、メロメロですよメロメロ!!
あんなに懇願されたら、おばちゃんだったら王蟲の幼虫即返すのに…!!
第八場 酸の海・トルメキア軍宿営地の場
戦国時代の本陣のようでありながら、ちゃんとナウシカの世界観が入れ込まれてて、つくづく違和感なく和テイストなナウシカ歌舞伎。
深紅の陣営に立つクシャナ殿下の美しいこと…
そして、クロトワ登場するんですが、クロトワがすごくクロトワ然としててとても好きです。原作でも私、クロトワ好きなんですよね、一番人間っぽくて共感しかない。
第九場 土鬼マニ族浮砲台の場
ケチャの気の強そうな美人の感じが完璧に再現!
そして、ちゃんと重要なアイテムであるあの服も受け取ります。
ケチャの「狙ってたのに」的なセリフも細かく歌舞伎でも拾ってくれてて、それを歌舞伎ファンの方も聞いて笑顔になるという幸せなスパイラルがいちいち嬉しい原作クラスタ。
第十場 元の酸の湖・トルメキア軍宿営地の場
怒りに震える七之助さんが美しすぎました。現場からは以上です。
第十一場 酸の湖・中洲の場
このシーンの表現は、どれをとっても超びっくりの連続でした。
ほら、あそこですよ。メーヴェで吊るされた王蟲の子を酸の湖の中洲におろし、撃たれたナウシカがその傷ついた足を酸でさらに痛めて倒れ…そのあと金色の野に降り立つまでのあのシーン!!
それが!まさかの!子役フル稼働演出!!!
メーヴェの遠近感演出でも子役、それもどびっくりだったんですが、まさか王蟲の子の「精霊」が出てくるとは…そしてナウシカの心身をいやしてくれるとは…!!
そして、金色の野にめっちゃ降り立ってました、ナウシカ。っていうか、ここまでのメジャーな流れを昼の部の前半で終わらせるとは、マジで7巻分がっつりやるぞ、という気概にあふれてて最高です。
<休憩>
休憩中には、せっかくだから序幕より前に買っておいたお弁当を頂きました。なんでだろう、歌舞伎って絶対に途中で何か食べないと!!って気持ちになって、ワンピース歌舞伎の時もやけに食べました。
<二幕目 悪魔の法の復活>
第一場 工房都市セム酒場の場
蟲使い登場!ちゃんと、「チッチッチッ」って言ってた!!
ユパ様は無銭飲食にならないのでしょうか。
第二場 腐海・土鬼の基地王蟲培養室の場
いやー、めっちゃ良かったですこのシーン!
ワンピース歌舞伎の時も相当ビックリしたんですけど、「こんなに水、出すの!?」ってなりますめっちゃ水!
衣装やかつらが濡れれば濡れるほどかっこいい。
そんな中で展開するアスベルとユパ様コンビの戦闘シーンは、めっちゃかっこよかった…特にユパ様のユパ様ジャンプね!あの、両手クロスしてコンパクトに飛ぶやつ!あれやってくれたの鳥肌もんでした!!しかも濡れた服で…!
切られ役たちがプール状になっているところに1人落ち、その次にすぐ同じとこに落ちるんですけど、中でぶつからないように何回も練習と段取りを繰り返して成立しているんだろうなあ、すごいなあ、と細部まで見どころに溢れまくった最高のシーンでした。
第三場 同・荒野の場
ミラルパ様登場!
目力が!すごい!ミラルパの、底知れない恐ろしさが一目でわかりすぎる…!たぶん、目の前であの目力で見られたら失禁します。
ここで、どうやって表現するのかな、表現しないで行くのかな?って思っていた、ミラルパが超能力でナウシカを襲うシーンもちゃんと表現されていたのもびっくりです。なんなら、原作よりもわかりやすくなっているのがすごい。ああ、読み直したい…!!
<休憩>
<三幕目 白き魔女、血の道を征く>
第一場 空中・トルメキア装甲コルベット操舵室の場
コルベットの上で空を見るナウシカ。舞台上なのに空を飛んでいる船の上ということがよくわかるの、いちいち凄い。で、コルベットの外から始まることで、室内に舞台が移るんですけど、そうすることで、ここが空の上の船内であるということが自然と理解できるようになっていて、つくづくそれを舞台上でできるってことが凄すぎて震えます。
ナウシカとクシャナが心を通わせる大切なシーンも見れてよかったです。
第二場 サパタ都城場外土鬼攻城砲台の場
東のクワトロ、西のチャルカ。チャルカもけっこう好きなキャラなんですが、その好きな感じは夜の部にきっと滲み出てくるに違いない…!しかし、培養液に入ってるミラルパまでちゃんと歌舞伎で出してくれるとは…マジで原作に忠実です。すごい。
第三場 同 トルメキア軍本陣の場
クシャナ妃殿下が部下に愛されまくっているのがよく分かるの最高!
もう、殿下のかっこよさがとどまることを知りません。原作でクシャナ激推しの私としては、狂喜乱舞…!そう!そうなの!部下思いで、本当にすごく優しくて、でも修羅の道を征くすごい人なのよ!!
第四場 同 戦場攻城砲台の場
ここです!この第四場で昼の部はFINISHだったんです!!
ナウシカと、クシャナの部下が鳥馬に乗って登場。たくさんの土鬼たちを引き付けて戦う、あのシーンです。仲間は全滅、完全に包囲されて絶体絶命のナウシカ、彼女を守ったのは、ボロボロになって自身も瀕死の重傷を負う鳥馬のカイ。カイが頑張ってナウシカを乗せて逃げる。そこまで、ちゃんと歌舞伎で表現してくれて、まさに手に汗を握るシーンなわけなんです。
で!その時!!
花道をヨロヨロとナウシカを乗せて逃げるカイが、花道の出口まであと2mくらいの位置で、ナウシカを乗せた状態で転倒したのです!!そのまま花道から落ちたように見えるナウシカ。でも、私の位置からは落ちたのか、落ちてどうなったのか、ちょっと見えないまま、花道に2人が上がることはなく、次のシーンに入ったのでした。
会場も一瞬ザワっとしたのですが、なんせシーンの内容が内容なので、転倒も演出なのかな…?と思うような感じでもありました。次のシーンが、同じ花道からすぐにクシャナ殿下が飛び出して来て砲台を奪い取る、というものでしたので、「すぐに花道使ってるし、そういうものなの…かな…」と思って視線を舞台上に戻したのですが、クシャナ殿下が修羅の道を目指し、チャルカがミラルパに怒られた後の14時45分くらいに、突然場内アナウンスが流れました。
「舞台装置(機構?)調整のため一時中断いたします」
私は1階S席の最後尾だったんですが、その数分後に、後ろと横のドアが全開に。そこから流れ込む冷気…えっ、外のドアも開け放たれてるってことは、まさかの……
となったところで、浴衣姿の七之助さんが登場。
「舞台装置が故障しまして、必死でがんばったのですが、これで中断となります。」と謝罪。「この先は…ご想像ください。青空に羽ばたきます!」で、強制終演…!!
えええええええっ…!!メーヴェでナウシカが客席の上を吊りで飛ぶシーンが!見れないの!?あああああ!マジで!?
と、けっこう衝撃を受けました。故障て…
いや、でも、やっぱり頭によぎったのは転倒したナウシカとカイ。
カイの上に乗る、それは肩車で表現されていたんです。男性ひとりを肩車した状態で登場から戦しまくり、そのあと、ヨロヨロの足取りを表現しながら花道からはけるって、カイの方、かなり大変では…?と思っていたところでの、あの転倒。
肩車の高さから落下するってけっこうな高さだし、そのまま花道の下に落ちたとしたら…演出だといいなあ、と思っていたのですが、結局ケガでしたか…少しでも軽傷であることをお祈り申し上げます。
それにしても、本当に最後の最後に中断&中止だったんだなあ…昼の部の終演予定、14時50分ですもん。中断アナウンスが14時45分くらいだったので、98パーセントってとこでの中断。関係者のみなさんも、さぞかし無念なことでしょう……!!
私はといえば、朝に偶然会った友人と合流。本当に素晴らしかった内容を、テト同伴でパフェを食べながらギャーギャー話して楽しかったのでした。
最後の飛ぶメーヴェも見たいので、なんとかチケット探してもう一回昼の部も見に行きたいと思います!
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